このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 人的資本プログラム (第四期:2016〜2019年度) 「労働市場制度改革」プロジェクト 高齢化の進展につれて、日本の社会保障関係費は増加の一途を辿っている一方、中福祉・低負担の日本にとって、社会保障を拡充することは、財政的にみて、難しい状況となっている。今後の社会保障給付の自然増を見据えると、社会保障給付を減らすか、税負担を増やすか、いま、まさにその選択を求められている。 しかしながら、2度の消費税引き上げ延期のように、社会保障改革は遅々として進んでいない。社会保障の