東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)などの研究チームは27日、東海、東南海、南海地震が想定される太平洋・南海トラフで、過去に複数の震源域で津波地震を発生させた巨大断層を発見した、と発表した。1707年の宝永地震を引き起こした断層の痕跡とみられるという。 同研究所は「発見した巨大断層を地震発生モデルに組み込むことで防災研究にも貢献できるのでは」と期待している。 南海トラフでは、過去の地震の研究から五つの震源域が想定されている。これらの震源域が連動して起きる巨大地震では、断層破壊が紀伊半島・潮岬沖から東西に伝わると推測されていたが、証拠は発見されてなかった。 【関連記事】 〔写真特集〕津波、その瞬間 〔写真特集〕東北・押し流された風景 【動画】大船渡、陸前高田を襲う津波=岩手県警が公開−東日本大震災 【ルポ】重大事故から25年、チェルノブイリは今〜住民いまだ帰還できず 【特集