明治五年(1872年)2月21日、日本で初めての日刊新聞『東京日日新聞』(現在の毎日新聞)が創刊されました。 ・・・・・・・・ それまでの、主に『瓦版』を中心にした日本の情報メディアは、江戸時代の末期、近代新聞として大きな変貌を遂げます。 安政四年(1857年)に、上海でイギリス人が発刊していた漢字新聞『六合叢談』を、幕府が翻訳し、文久の始めに出版した物が、日本初の新聞とされています。 しかし、これは、なんだかんだ言っても、外国のを丸写ししただけ・・・やがて、元治元年(1864年)の4月に、岸田吟香・浜田彦造・本間潜蔵の三人によって、日本人の手による最初の新聞・『新聞誌』が創刊されます。 最初は、印刷の予定もなく筆写での出版だった新聞誌も、翌年には『海外新聞』と名前を改め、木版印刷となりますが、最初の固定購読者が二人という悲惨な物でした。 ・・・というか、この三人・・・作るのはいいが、売る