病院にとって運営コストが課題となる院内保育所について、私立医大の同窓会でつくる連絡会が助成の充実を訴えている。全国29の私立医大すべてに院内保育所が設置されれば、「実働で300人強の女性医師が増える」とする独自の試算を示し、公費による支援の必要性をアピールしている。 私立医大の院内保育所に対する支援拡充を求める関係者(厚労省) 全国医学部長病院長会議の調査(2011年)によると、全国の医学部・医大80校のうち院内保育所を設置している割合は、国立が95%(41校)、公立が88%(7校)に対し、私立は79%(23校)とやや低い。ただし私立については、全国私立医科大学同窓会連絡会によると、12年は86%(25校)に増えている。 一方、常勤で働いている女性医師数(1校平均)は私立が95.6人で、国立の31.7人、公立の48.5人に比べて2、3倍ほどの開きがある。非常勤では、これほどの差はないが、