行政事業レビューは11月15日が最終日だが、僕の出番は一昨日13日と昨日14日で完了した。その間に一番印象に残ったのは、総務省担当者がレビューの意味を理解していないことだった。問題となったのは総務省が進めてきた情報通信関連の研究開発プロジェクトだが、担当者は「総合科学技術会議でご承認いただいて実施しています」と説明。評価者からの「費用対効果を明らかにせよ」といった質問にはまともに答えられず、最後には「学会の権威の先生方にお認めいただいているのに、何を言うのですか。」と怒らんばかり。 おもちゃをねだって父親のOKを取ったが、母親からダメと言われ、「パパはいいって言ってるのに。」と泣き叫ぶ幼児を思い出した。家庭も企業も政府も、アクセル役とブレーキ役がいて、はじめて安定して動く。総合科学技術会議は研究開発のアクセル役で、行政改革推進会議はブレーキ役だ。ブレーキ役の前で「学会の権威のお墨付き」を振
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