京都・東山にある京都大付属の花山(かざん)天文台(京都市山科区)が存続の危機にある。85年の歴史を誇る日本の天文学の草分け的拠点だが、岡山県に新しい天文台を建てる計画があり、資金をまわせなくなりそうだからだ。観測会や実習が盛んで「アマチュア天文学の聖地」とも呼ばれる「人気」を頼りに、京大は市民からの寄付を呼びかけ始めた。 花山天文台は世界遺産の清水寺の東約800メートル、標高221メートルの山頂に1929年に設立。2棟のドームに直径45センチと18センチの屈折望遠鏡を収め、月や火星などの観測で世界的な成果をあげてきた。だが、9代台長の柴田一成教授は「今のままでは数年以内に閉鎖するかもしれない」と話す。 戦後、周辺の光や大気汚染の影響で観測環境が悪化。京大の研究の中心は68年設立の飛驒天文台(岐阜県)に移った。今年度中に完成予定の3・8メートルの新鋭望遠鏡は晴天率の高い岡山県に新たなドームを
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