日本政策金融公庫の融資を巡る貸金業法違反事件で、公明党元衆院議員の遠山清彦元財務副大臣(52)が2020年以降、違法な融資仲介の謝礼として複数の業者から1000万円超を受け取っていたことが、関係者への取材で分かった。受領した金を東京・銀座のクラブでの遊興費などに使っていたことも判明。東京地検特捜部は貸金業法違反の罪で、遠山元議員を近く在宅起訴する方針。 関係者によると、遠山元議員は、貸金業登録のない環境関連会社役員の70代男性らからの依頼で、新型コロナウイルスの影響を受けた企業を支援する公庫の特別融資などを仲介。当時の秘書2人に指示し、公庫に働き掛けて担当者を企業に紹介するなどしていた。 企業から直接、仲介依頼を受けたケースもあり、20年以降に受け取った謝礼は、男性からの数百万円を含め総額1000万円を超えるとみられる。「政治活動や選挙で必要」として男性に提供を求めることもあったが、実際の