<1960〜80年代高成長時代のノウハウを売り込む> まず「韓国のODA政策と韓国企業の海外CSR政策」と題して、ジェトロ海外調査部の百本和弘主査が次のように報告した。 韓国の対外直接投資を地域別にみると、多いのは中国を含むアジア向け、次いで北米、欧州の順だ。海外には約5万社が進出しており、中国には日本とほぼ同数の2万社が出ている。インドは進出先として17位で、アフリカへの進出はまだ限定的だ。 ODAについては、韓国は2010年10月にOECDの開発援助委員会(DAC)に加盟し、援助を受ける側から援助する側に変わったばかり。ODAの金額は右肩上がりに増加している。援助額のGDP比でいうと、現状のままでは日本は韓国に追い抜かれてしまう。韓国政府のODAのビジョンは、差別化を意識している。セールスポイントは、1960〜80年代の高成長時代のノウハウを売り込むことだ。民間企業とのウィン・ウィンの