京極夏彦『塗仏の宴』「宴の支度」*1を読んでいたら,山の神様の話題が出てきた。 「富士山は――妹なんですか?」 何故妹なのだ? (中略) 「富士山の祭神は先程云った通り木花咲耶姫で,その木花咲耶姫は“妹”という属性を持っていた訳です。だからそれを祭神とした段階で,富士山には便宜上“姉”が必要になってしまったんです。」 新書版571頁下段より いや,咲耶に必要なのは“お兄様”ではなかったか。 http://www.mediaworks.co.jp/gamers_s/sispri/sis02.php#char04 ASIN:B00019251W (引用画像) もちろん原文では,その前に説明があるんですけれどね(^^; 妹の木花咲耶毘命(このはなさくやひめのみこと)は桜の如く〈死と再生〉を司り,姉の石長比売命(いわながひめのみこと)は岩の如き〈永遠〉を象徴する。これに続くのが次のエピソードであり