iPhoneの音源チップは、サイズから考えれば決して悪いものではない。スマートフォンから出る音としてはむしろ、積極的に評価したいレベルだ。 しかし限界があるのも事実。iPhoneに限ったことではないが、専用機と比べてしまうと、音の含みや豊かさが犠牲になっている点は否めない。 「豊かな音質」という言葉でまず連想されるのが「真空管アンプ」の存在だろう。その音については諸説あるが、「トランジスタアンプのそれよりも柔らかく、空気感の感じられる音」というのが広く知られるイメージだろうか。 ELEKITの、「真空管ハイブリッドポータブルヘッドフォアンプ(TU-HP01)」は、真空管を使用したDAP用ヘッドフォンアンプだ。出力にはオペアンプを採用し、JRC「MUSES8820」およびBurr Brown「OPA2604」が標準で付属。差し替えて利用できるほか、市販のオペアンプに差し替えるカスタマイズも可