最近は全国から講演依頼が舞い込み、マスコミの取材も殺到。しかし、どんなに注目を浴びても、大熊さんは「成功にはほど遠い」と冷静だ。 「皆さんにすごいと言われることや、ばあちゃんたちが楽しそうに働いてくれることはとてもありがたい。ですが僕が目指しているのは、ばあちゃんたちが生きがいと収入を得られるビジネスを仕組み化して、全国で必要とする人たちに渡すこと。うちが雇用しなくても、ばあちゃんたちやばあちゃんたちと一緒に働こうとする若者が会社を作り、地域でいきいきと働く人が増えるといいなと思っています」 おじいちゃんは働かないのか? ところで、おじいちゃんは働かないのだろうか。素朴な疑問を投げかけると、「新聞のカメラマンとして活躍してくれる方がいます。ただ、これまでは来てもらっても、僕が男性なので実はやりづらかったんです。昭和初期のじいちゃんはプライドの高い人が多く、同性の僕や同世代のばあちゃんたちを