「マルチ商法って何が悪いの?」こんな書き込みをネット上の質問掲示板などで見かけます。質問者は若い人が多いようで、「マルチ商法は詐欺だと習った」くらいの認識のようです。そうか、最近の若い人はマルチ商法が何なのか知らないのか……と、国民生活センターに15年間勤めた筆者は感じます。 国民生活センターのサイトでも少ししか説明してないしねー(国民生活センターより) ネット上でのこうした質問への回答を読んでいくと、相反したような内容が並んでいます。 「ネズミ講と同じ」/「ネズミ講とは違う」 「トラブルが多い違法な取引」/「合法だから問題ない」 一見正反対に見える主張が存在するのはどうしてでしょうか? 実は、マルチ商法が生まれてからの歴史をたどると、どうしてこの両方の意見が出てくるのか、その背景が見えてきます。 先ほど「最近の若い人」と言いましたが、筆者は1976年生まれ。マルチ商法が日本で最初に流行し