上野千鶴子氏を批判している左派はいる。 上野氏の結婚報道をうけて、杉田俊介氏や郡司真子氏らはツイッター上で、上野氏の階級的特権性を批判するツイートをした。 上野氏のフェミニズムは1%の側の思想であり、99%の人たちのものではない。 それに同意する左派は少なくないだろう。 日本の戦後左翼史を振り返ってみても、左翼をもっとも痛烈に批判してきたのは、左翼の別の党派だった。 左翼どうしの党派性こそが、左翼全体に自浄作用をもたらしたし、左翼理論の発展を促した。 それは右翼どうしで対立しない右翼との根本的な違いだったし、左翼の優位性だった。 けれど、ツイッター時代になると、言論は右左に単純に二分化されて、左翼内部の党派性を覆いつくした。 今のネットでは、自分の嫌いな人たちの主張の逆張りをすることが、正義だと脊髄反射している者が多い。 本来は左翼の立場から上野氏を批判すべきであるのに、右派が上野氏を攻撃