茨城県・つくば市の独立行政法人 防災科学技術研究所(NIED)は、3月に発表していた新システムの導入を完了、本格稼働を開始した。今回のシステムを刷新するに当たって同研究所がパートナーに選んだのは日本SGI。 「災害に強い社会の構築」を目標に研究開発を行うNIED。地震や火山噴火、土砂災害といった自然災害について、観測データを基に高精度な災害情報を発信している。例えば、全国約800カ所の地下100メートル以深に設置された高感度地震計から得られるデータを基に整備した高感度地震観測網「Hi-net」のほか、マルチパラメータ(MP)レーダーを用いることで細かなメッシュでの降雨量分布を把握し、土砂災害発生予測支援システムに連携させるなどしてきた。 防災関連のシステムを充実させてきたNIEDだが、大量のデータを基に詳細なシミュレーションを行うなどした場合、処理に数日、下手すると1週間近く掛かってしまう
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