日本人の勤務時間が増えている。社会生活基本調査によると、一日10時間以上働く男性のフルタイム雇用者は、1970年代には2割以下だった。だが、2011年には43.7%へと増加している。 長時間労働がまん延している原因の一つとして、残業が挙げられる。「まじめで勤勉」として広く世界に知られる日本人だが、その一方で過重労働や過労死などが社会問題となっているのも事実。残業は必ずしも美徳とは呼べないと言っていいだろう。 それでは、日本とは異なる働き方を見て育った外国人には、残業が日常的に行われているこの「日本式スタイル」はどのように映るのだろうか。日本在住の外国人20名に「日本企業の残業」について聞いてみたので、気になった意見を紹介しよう。 Q. 母国の仕事スタイルと比較して、残業が多い日本の企業をどう思いますか? ■残業制度は大変 ・「日本の残業習慣は本当によくないです。体を崩したり、うつ病になった