築地市場(東京都中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)の主な建物の下に土壌汚染対策の盛り土がない問題で、都が都議会で「敷地全体をきれいな土で覆う」との答弁を繰り返していた。技術系職員の間では地下空間が必要との認識が共有されていたのに、なぜ実態とかけ離れた答弁がまかり通ったのか。背景の検証が焦点になる。 土壌汚染対策をめぐっては、都が委嘱した専門家会議が2008年7月、敷地全体で2メートル分の土を入れかえ、その上に2・5メートルの盛り土をすることを提言した。ところが、11年6月に完成した基本設計には、専門家会議の議論で想定されていなかった地下空間が設けられていた。 都議会の議事録によると都は少なくとも06~15年、豊洲市場の敷地全域で土の入れ替えと盛り土をして、土壌汚染対策に万全を期すとの答弁を重ねてきた。 専門家会議の提言の約2年前の06年10月、土壌汚染処理の方法を問われた当時の新市
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く