大津市の比叡山延暦寺で、12年間、山ごもりをして修行をする「十二年籠山行(じゅうにねんろうざんぎょう)」が20年ぶりに達成され、1日、僧侶に証書が手渡されました。 「十二年籠山行」は、12年間、比叡山に山ごもりをして厳しい修行をするもので、今回、達成したのは僧りょの渡部光臣さん(48)です。 渡部さんは、平成21年から、延暦寺の開祖、最澄をまつるお堂にこもって毎日、朝4時から夜9時ごろまで、最澄に食べ物を供えたりお経を唱えたりする修行に励んできたということです。 修行が長期間にわたるため、長い歴史の中では途中で命を落とす人もいたということで、1日は天台宗の森川宏映 天台座主が「無事、健康に本日を迎えられおめでとうございます」と声をかけ、証書を手渡していました。 比叡山延暦寺によりますと「十二年籠山行」の達成は20年ぶりで、戦後では7人目、織田信長による焼き討ち以降では117人目だということ