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2021年11月22日のブックマーク (3件)

  • 元増田です。解説ありがとう。 しかし本論文は言語学だけではなく、分子..

    増田です。解説ありがとう。 しかし論文は言語学だけではなく、分子生物学と考古学の視点からも考察を行っており、特に分子生物学の成果が大きい。 2010年代以降の考古遺伝学の発達はまさに革命といってもよい。2010年代以降と以前では別物と言っても過言ではない。(この発展については「交雑する人類」を読むと良い) 解析方法の発展と古代人骨の収集によるデータの発展が両輪となって、現代の考古遺伝学はほぼ数理科学となっておりこの論文でもデータセットとソースコードが公開されている。 そこには特に異論はないというか、専門外すぎて口出しできない(『交雑する人類』、日語版が出た直後に読んだけど面白いよね)。「少なくとも言語学の側面からは」と書いたことからわかってもらえてると思うけど、分子生物学とかそのへんの研究成果について否定するつもりは毛頭ないのよ。 ただ、言語学の見地からは証拠が弱いけど、分子生物学と

    元増田です。解説ありがとう。 しかし本論文は言語学だけではなく、分子..
  • >少なくとも言語学の側面からは非常にうさんくさい。 言語学の面から考慮..

    >少なくとも言語学の側面からは非常にうさんくさい。 言語学の面から考慮すると、トランスユーラシア大語族を証明するには弱いというのは否定できない。 そもそも3500年前の文字しか残っていない東アジアで9000年前の言語を解明するのは言語学的にほぼ不可能。 しかし論文は言語学だけではなく、分子生物学と考古学の視点からも考察を行っており、特に分子生物学の成果が大きい。 2010年代以降の考古遺伝学の発達はまさに革命といってもよい。2010年代以降と以前では別物と言っても過言ではない。(この発展については「交雑する人類」を読むと良い) 解析方法の発展と古代人骨の収集によるデータの発展が両輪となって、現代の考古遺伝学はほぼ数理科学となっておりこの論文でもデータセットとソースコードが公開されている。 仮にトランスユーラシア祖語が証明されなかったとしても、分子生物学と考古学により証明された人間と文化

    >少なくとも言語学の側面からは非常にうさんくさい。 言語学の面から考慮..
  • 「日本語の原郷」についての論文を読んでみた

    歴史言語学についてはまったくの素人だけど、最近話題になった「日語の原郷は「中国東北部の農耕民」 国際研究チームが発表 | 毎日新聞」(はてブ)っていう記事の元になったロベーツらの論文(Robbeets et al. 2021)を読んでみたよ! 結論うさんくさい 前提知識共通の祖先を持つことが証明された言語の集団を「語族」という日語は琉球諸語と共通の祖先を持つことが明らかである(日琉語族;Japonic)しかし日琉語族と他の言語との系統関係は証明されていない内陸アジアのテュルク語族、モンゴル語族、ツングース語族、そして欧州のウラル語族は特徴が似ているかつて、テュルク・モンゴル・ツングース・ウラル・日琉・朝鮮の諸語族が「ウラル・アルタイ語族」に属するという説があったが、結局誰もこれらの諸言語が共通の祖先を持つという証明ができなかった今回の論文は、テュルク・モンゴル・ツングース・日琉・朝鮮諸

    「日本語の原郷」についての論文を読んでみた