すっかり秋めいた今も、いまだ体に染みついているような今夏の猛暑。8月の平均気温は各地で過去最高を記録し、エアコンも飛ぶように売れた。ところが、最近明らかになった全国の家庭での電力消費量は、意外にも過去最高とはならず、気温が平年並みだった平成20年の“後塵(こうじん)を拝する”結果に。「省エネ型エアコンの普及」「検針日数の違い」などの推測はあるが、はっきりとした理由はわからず謎を呼んでいる。 気象庁によると、今夏(6〜8月)の全国の平均気温は、統計を取り始めた明治31年以降で最も高く、8月に限ると、沖縄・奄美地方を除く各地で月平均気温が軒並み平年を2.0〜2.7度上回った。大阪市内では、8月の最高気温の平均値が35.2度、日中を含む全体の平均気温も30.5度に達し、いずれも過去最高だった。 猛暑を反映し、エアコンも増産ラッシュに。日本電機工業会によると、8月のエアコンの出荷台数は、データが確