ノルウェーのナムソスに住むリルカ リン・スカレットさん(67)は2010年3月、インドの港町コチに近い別 荘を旅行で訪れた。その時、乗っていた自動車がトラックと衝突する事 故に見舞われた。アムリタ医科学研究所に緊急搬送されたが、右足を骨 折した上、人工股関節の損傷が激しく、交換するために外科手術を受け ることになった。手術は12時間に及んだ。 3週間後、ようやく自宅に戻ることができたスカレットさんは、主 治医からひどい知らせを受けた。ほとんどの抗生物質が効かない突然変 異の細菌がぼうこうに侵入したというのだ。恐らくインドの病院で使用 されたカテーテルが汚染されており、そこから侵入した可能性が高いと いう。その細菌が血管に入り込めば致命的な感染となるリスクがあっ た。自分ではどうすることもできないような状態で、事態の終息を待つ ほかすべがなかった。ブルームバーグ・マーケッツ誌6月号が報じてい
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