良いものを素直に、「良い」と断言するのは案外難しいことなのかもしれない。 人が作品に接してその作品を評価するとき、人は作品を通じてその奥に潜む作者に目を向ける。たとえば「この作品は~~という人物が作ったから良い!」とか。 こういった作品評価をのやりかたをたまに耳にするし目にする。これをもっと広い視点でみるならばあらゆるものに通じてくる。「この人物は有名な大学を出ているから信頼できる!」や、「この食べ物は~~産だから上手い!」などなど。 それらに関して今回は深く書かかないけれど、人はなにか評価を下すとき、どこかその「背景」を頼りにしている部分がある、ということだ。 作品にしても同じだ。 ある作者の作品をいくつか接してると、その作者の人間に興味が湧いてくる。「こんな考え、発想を持つのはいったいどういった人間なんだ。どんな性格なんだ。どんな生活をしているんだ」と考え、調べ上げる。そしてそれらを加