「リーガルマルウェア」って何? 2015年7月はじめ、イタリアの「Hacking Team」社がサイバー攻撃を受けて情報が流出しました。この企業、事業内容がソフトウェア開発なのでIT企業としての側面は持ちつつも、顧客や開発するソフトウェアがちょっと特殊なのです。 この企業は法執行機関(例えばアメリカなら警察やFBIのような組織)向けに、個人や組織から情報を収集する機能などを持つプログラムを開発しています。こうしたプログラムは「リーガルマルウェア」と呼ばれています。「スパイウェアと何が違うのか」という疑問もありますが、ひとまず置いておきましょう。 リーガルマルウェアは存在自体が微妙です。法執行機関が「容疑者なのだから容赦なく情報を収集するぞ」と言えませんし、言いませんよね。そもそも捜査という行為自体、秘密裏に行われる部分が多いのではないでしょうか。捜査していることが捜査対象にばれたら警戒され
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