おだまきまな 2018年~作品 第一話 宇宙の孤児 宇宙の空が映り、上からパンダウンして、工場の広い空間。修理工場、古い。鉄機の工作機械、たぶんベルトコンベアーのついた機械。ミカヅキが修理して寝そべりながら仕事をしている。上向けの姿勢で、少し苦しい感じ。アトラ、ハロと一緒に現れる。 アトラセリフ。 「・・・でね、タウンでさ、そのツアー観光客が言ったのよ。女の子たちだったけど、火星に月ってあるの?ないわよねー、あんなの月じゃないじゃない。隕石よ隕石。醜いわよね、地球の月と比べたら月とすっぽん。まさしくそれね。もうがっかりだわぁ、あんなの見るためにナイトツアーに来たんじゃないわよって。ねぇミカどう思う、火星の月。失礼しちゃう、フォボスとダイモス。」 ミカ「そうダイモス」 アトラ「火星は赤茶けてて何にもないとかさぁ。いくら田舎だからってあんな言い方ないと思う。ね、聞いてる?」 ミカ(気のない返事