日本各地で受け継がれてきた伝統工芸。陶磁器や漆器、木工品、和紙製品など、生活に密着した技術が発展してきた。 しかし、その市場規模はどんどん縮小している。後継者不足や生活様式の変化、原材料の確保が困難になったことなどを背景に、産業を取り巻く環境は厳しさを増している。伝統的工芸品産業振興協会によると、伝統的工芸品の生産額は1980年ごろと比べて5分の1以下に減少した。 そんな状況にある伝統工芸品に、新たな光を当てるかもしれないサービスが登場した。陶器や漆器などの食器を月額制で利用できる、飲食店向けサブスクリプションサービス「Craftal(クラフタル)」だ。 このサービスを立ち上げた堀田卓哉さんと浦田修伍さんは、伝統工芸品の産地と飲食店がそれぞれ直面する課題を解決するために、両者をつなげる仕組みの構築を目指している。新しいサービスをどのように育てようとしているのか。話を聞いた。 皿や小鉢などを