【祭り体験レポ】美しく謎めいた、一生に一度の“祝祭”に行ってきた 開催ペースは90年に1度! 白夜のスウェーデンで行われる独特な儀式―― 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち… あなたは参加できる?「故郷の“祝祭”に一緒に行ってほしい」と、スウェーデン人の友人は目を爛々と輝かせて僕に言った。2018年12月1日、僕たちは新宿の映画館でアリ・アスター監督作「ヘレディタリー 継承」を見た後、赤ちょうちんがぶら下がる居酒屋で冷えたビールを飲んでいた。 「一生に一度の体験になるから」。友人の熱を帯びた声が、酔客のわめき声の合間を縫い、はっきりと聞こえてきた。僕も「一生に一度の体験」という惹句をとても気に入ったので、映画.com編集部の仕事の都合をつけて、半年後に開催されるその祭りへ行くことに決めた。 そう伝えると、友人は店員を呼び止めてビールをもう2杯注文した。僕たちは笑いながら乾杯した