8月7日発売の月刊『創』(つくる)9月号に「性暴力被害女性の衝撃の座談会」という記事を掲載した。性暴力の被害にあった女性3人の鼎談だ。いまだに心の傷が癒えていないために事件を語るたびにすすり泣きが漏れるという壮絶な座談会だった。 『創』は大きな事件の様々な当事者の手記を掲載してきたのがひとつの特徴だが、もうひとつそれを10年20年と長期にわたってフォローし続けることが多いのも特徴かもしれない。担当者が3年ごとに異動する新聞・テレビにはできないことだ。 1997年に起きた集団レイプ事件のA子さんのケースも、『創』では何度か取り上げてきた。性暴力は「魂も犯す」と言われるように、被害者が事件後、長年にわたって苦しめられることが多い。被害が、その人の人生を大きく変えてしまうのだ。 もともとその事件を取り上げたのは、加害者とされた男子学生が次々と逮捕され、連日、ワイドショーや週刊誌が大報道を展開した