ホンダのミッドサイズセダン『アコード』を駆っての4100kmツーリング。前編は総論およびシリーズ・パラレルハイブリッドシステム「e:HEV」のパフォーマンスについて述べた。後編ではセダン考、走り、乗り心地、居住感、ADAS「ホンダセンシング」について触れていこうと思う。 アコードが属する独立したトランクを持つ3ボックス型4ドアセダンは今日、世界的に市場が縮小している。日本ではとっくにミニバンが主流になっていたが、世界ではSUVが流行。その潮流の一部が日本にも流入。テスラ『モデル3』のように劇的な勝ち点を挙げているセダンもあるし、欧州でFセグメントと呼ばれるプレステージクラスでは依然としてセダンが優勢だが、ノンプレミアムになるほどセダン退潮は顕著である。 そんな中、セダンをあえて選ぶメリットはどこにあるのか。それは言うまでもなく、空力特性、低重心、居住空間など、クルマに求められる諸要素がもっ