名古屋市中心部の名駅南地区で、長谷工グループや名鉄不動産(同市)などが四十二階建て程度、高さ百五十~百六十メートルの分譲タワーマンションの建設を計画していることが分かった。二〇二〇年春に着工し、二二~二三年ごろに完成予定。総戸数は四百戸を超える見込みで、名古屋駅周辺で最大規模のマンションとなる。 利便性の高い都心居住の動きが全国的に広がる中、これまでオフィスや商業の利用が中心だった名駅周辺でも、大規模な居住空間が生まれることで「住む街」としての機能が広がる呼び水となる可能性がある。 開発予定地はJR名古屋駅の南東約八百メートルの同市中村区名駅南にあるパナソニック工場跡地。長谷工がパナソニックから一八年に取得した土地で、現在は主に駐車場として利用している約一万五千平方メートルのうち、約五千九百平方メートルを使って建設する。 名駅周辺で進む再開発は駅直結の高層ビルが中心だが、二七年のリニア中央