このほど台北駅に、シウマイ弁当でおなじみ、100年以上の歴史を持つ横浜の老舗『崎陽軒』の海外進出1号店が誕生した。日本の駅弁専門店の台湾初進出は現地でどう受け止められているのだろうか。また、崎陽軒は台湾の食習慣をどのように反映させたのだろうか? 日本と台湾の弁当文化の違いとは一体何なのだろう? 日本のシウマイが台湾に進出 台湾人は温かい料理を好む。そんな台湾人は日本式の冷めた弁当を受け入れることができるのだろうか? この問題について崎陽軒は大きな決断を下した。台湾では温かいシウマイ弁当を販売することにしたのだ。売り場にはモクモクと白い蒸気を上げる蒸し器も置かれている。中身は加熱中のシウマイだ。こうして崎陽軒はシウマイが「温かい」ことをアピールしているのである。 え? そもそも冷めてもおいしいシウマイ弁当が、台湾では熱々のシウマイ弁当になっている? 日本人にとっては不思議なことかもしれない。