早朝の勝田駅で起きた、撮り鉄たちの「罵声大会」。ひな壇の前に、後から来た人たちが三脚を高い位置に設置したのが原因とみられる(写真:@KEIO_GOMIさん提供)この記事の写真をすべて見る AERA 2021年5月17日号より 「撮り鉄」による迷惑行為が後を絶たない。なぜ、彼らのマナーは崩壊してしまったのか。AERA 2021年5月17日号から。 【線路侵入、「下がれ」の罵声…主な撮り鉄事件簿はこちら】 * * * 「下げろって言ってんだろ、ボケ!」 「日本語聞こえねーの?!」 「あとから来たんだから、マナー守れよ!!」 飛び交う罵声と怒号──。 1月30日午前4時すぎ。まだ薄暗いJR常磐線勝田駅(茨城県ひたちなか市)のホームで騒動は起きた。鉄道ファンのなかでも、列車の撮影に人生をかける「撮り鉄」たちによる、仁義なき戦いだ。 撮り鉄が狙ったのは「勝田工臨=こうりん」と呼ばれる列車。工臨と