世界的注目を集める新海誠監督の映画最新作『天気の子』。 本作は『君の名は。』に引き続き高いエンターテイメント性を保ちつつも、描かれる内容について賛否両論を呼ぶなど話題には事欠かない。 【画像】真剣に答える監督 本インタビューでは、セカイ系の文脈から語られる『天気の子』や、これまで一貫して“運命”をモチーフにしてきた新海監督の胸中について聞いた。 取材・文:森田将輝 取材・編集:新見直 ──『天気の子』は、SNSはじめ、新海監督の旧来のファンからも好意的に受け止められている印象です。これまでのファン層にも届けようと意識はされていたのですか? 新海誠(以下、新海) これまでのファンにはもちろんのこと、多くの方々に届けたいと思っていましたが、SNSでいろんな面白がり方をしていただけているのは嬉しいなと思っています。 中には「2000年代の美少女ゲームのようだ」と言っている方々いて(笑)。僕は昔、