AV女優の生き様に関する本が多数出版されるなか、女優一人ひとりのライフヒストリーを詳細に紹介した一冊が話題を集めている。 そのタイトルは『AV女優、のち』(角川新書)。ここではライターの安田理央氏による同書の一部を抜粋。一世を風靡したAV女優、長谷川瞳氏の引退後の生活について紹介する。(全2回の2回目/前編を読む) ◆◆◆ AV女優から風俗嬢へ 04年に、紋舞らん、三上翔子、美里かすみとの共演作『ぶっとびシンデレラ』(ケイ・エム・プロデュース)を最後に長谷川瞳はAVを引退する。 その頃、長谷川瞳には久しぶりの彼氏ができていた。 「一応、仕事のことは知っていて、理解はしてもらえていたはずでした。でも、やっぱり撮影の日になると機嫌が悪くなるんですよね。台本に『アナル中出し』っていうのが書いてあったのを見て、彼が激怒したことがあるんです。『オレにもさせないことをおまえは仕事でさせるのか!』って。