今年10月に行われた衆議院議員総選挙で、最も議席を伸ばすことに成功したのは与党でも野党でもない、日本維新の会でした。現有議席を30近く増やした日本維新の会は、大阪維新の会を母体とする地域政党から、全国政党への衣替えを仕掛けていましたが、ようやく大きな脱皮を果たすことができたと言えます。 日本維新の会が訴えてきた内容、その一丁目一番地は「身を切る改革」に代表される政治改革でした。まずは議員自らが身を切る改革を示すという政策の打ち出し方は、政治的不信感を持つ層に対して極めて効果的であり、特にコロナ禍などで政治に対する不満が高まっている状態においては訴えとして意味があったものと思います。 さらに、既存政党である自民・公明といった与党、立憲や共産といった野党のいずれに対しても「政権政党として信任できない」「与党支持ではないが野党に入れるほどではない(あるいはその逆)」と考える有権者の選択肢として日