食糧事情の悪化で当局は軍糧米の徴収を急いでいる(写真は朝鮮人民軍創立70年のパレードに参加した兵士) Damir Sagolj-REUTERS <今年コメの収穫が大きく減少した北朝鮮では、軍糧米の拠出をめぐって各地の党下部組織と協同農場が激しく対立する事態となっている> 米農務省は、先月13日に発表したコメに関する報告書で、今年の北朝鮮のコメ収穫量が昨年の157万3000トンから21万3000トン(約13%)減少した136万トンになる見込みだとしている。また、国連人道問題調整事務所(OCHA)も先月4日に発表した報告書で、全人口の約4割にあたる1010万人に対して緊急の食糧支援が必要な状況だと明らかにしている。 このように北朝鮮の食糧事情が逼迫する中、当局は軍に配給する軍糧米の徴収を急いでいるが、強引なやり方で農業関係者とのトラブルが続発している。 軍糧米を確保しようとする軍と、なかなか渡