並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 7 件 / 7件

新着順 人気順

金融不安定性仮説とはの検索結果1 - 7 件 / 7件

  • ランダル・レイ「現代貨幣理論への“カンザス・シティ”アプローチ:成立史から辿るMMT入門」(2020年7月)

    現代貨幣理論(MMT)は、異端派経済学内の流派の一部を統合したものである。主権通貨を発行する国家において、金融・財政の運営を記述することに焦点が当てられている。…本論文では、ミズーリ大学カンザスシティ校(UMKC)とバード大学レヴィ経済研究所におけるMMTへの取り組み、「カンザス・シティ」アプローチの発展について焦点を合わせてみたい。 The “Kansas City” Approach to Modern Money Theory by L. Randall Wray Levy Economics Institute of Bard College Working Paper No. 961 July 2020 目次 表券主義ー貨幣国定説 信用貨幣:貨幣サーキットと内生的貨幣 貨幣の性質 バランスシートの統合および整合: あるいは、政府支出の実態 部門別収支 金融不安定性 機能的財政、需

      ランダル・レイ「現代貨幣理論への“カンザス・シティ”アプローチ:成立史から辿るMMT入門」(2020年7月)
    • ポール・クルーグマン「パニックについてのシンプルな経済学:2022年ノーベル経済学賞の総括」(2022年10月26日)

      2022年のノーベル経済学賞は、ベン・バーナンキ、ダグラス・ダイアモンド、フィリップ・ディビッグに贈られたが、賞の大きな根拠となっているのは彼らが1983年に発表した論文だ。このコラムでは、ダイアモンドとディビッグは、誰もがすでに知っている、あるいは当たり前のことを数学的に定式化しただけだ、といった批判や、バーナンキは研究よりも転身後の政策立案者として評価された、といった批判を取り上げる。 2022年のノーベル経済学賞は、著名人であるベン・バーナンキと、一般にはほとんど知られていないが、専門家の間では絶大な影響力を持っていたダグラス・ダイアモンドとフィリップ・ディビッグの2人が受賞した。2008年の金融危機を予測した経済学者はほとんどいなかったが、いざ金融危機が起こると、困惑した経済学者はほとんどいなかった。リーマンショックから数日経つと、経済学者たちは、「ダイアモンド=ディビッグ、ダイア

        ポール・クルーグマン「パニックについてのシンプルな経済学:2022年ノーベル経済学賞の総括」(2022年10月26日)
      • ステファニー・ケルトン「ミンスキーについて少し考えてみよう」(2022年10月11日)

        Stephanie Kelton, “Think About Minsky for a Moment”, The Lens, Oct 11, 2022 前回の投稿〔原文/翻訳〕では、FRBの利上げが金融事故の引き金となり、金融市場に波及するのではないかとの懸念が高まっていると書いた。昨日のノーベル賞受賞の報を受けて、気がつくと私はハイマン・ミンスキーのことに思いを巡らせていた。 ミンスキーは、金融市場で何か「本当に」悪いことが起こるたびに、つまり何かが“壊れる”たびに、誰もが再評価する人物だ。私の友人ポール・マカリーは、(金融市場の)限界が訪れる時点のことを指す言葉として、“ミンスキー・モメント”という造語を作った。 ミンスキーについてあまり聞いたことがないという人のために、彼のかつての教え子でありMMT派経済学者のL・ランダル・レイによる5分間のミンスキー“速習講座“を紹介する。 ミンス

          ステファニー・ケルトン「ミンスキーについて少し考えてみよう」(2022年10月11日)
        • ラーナーとミンスキーを比較する Part 1 - 断章、特に経済的なテーマ

          暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 Functional Finance: A Comparison of the Evolution of the Positions of Hyman Minsky and Abba Lerner 機能的財政論: ハイマン・ミンスキーとアバ・ラーナーのスタンスの変化を比較する これから数回のエントリーで、去年、レイが公表したミンスキーとラーナーの比較についてのWPを 粗訳したものを載せる。あくまでも個人的に学習したものを似た志を持つ方の学習の便に 共有しようという目的なので、その範囲での利用にとどめていただきたい。 このWPが書かれたきっかけは、どうやら直接にはミッチェルのミンスキー評価に関わるものらしい。 つまり、ミッチェルがミンスキーの、特にレーガン期以降の論文についてMM

            ラーナーとミンスキーを比較する Part 1 - 断章、特に経済的なテーマ
          • Tymoigne & Wray 『MMT批判に答える』の抜粋訳と、これを作成した理由|望月慎(望月夜)

            こんにちは、望月慎(望月夜)@motidukinoyoruと申します。 (blog「批判的頭脳」、togetter、noteマガジン一覧) (拙著『図解入門ビジネス 最新 MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本』(秀和システム)(2020/3/24 発売)) ティモワーニュとレイによるMMT批判への再反論論文が書かれたのは2013年のこと、今から8年も昔の話になる。 Tymoigne, E., & Wray, L. R. (2013). Modern money theory 101: a reply to critics. Levy Economics Institute, Working Papers Series, (778). 基本的にこの論文は、アメリカにおける非主流派/異端派、特にポスト・ケインジアンによるMMT批判に応える内容となっていて、一般のMMT論争とはややテイストが異な

              Tymoigne & Wray 『MMT批判に答える』の抜粋訳と、これを作成した理由|望月慎(望月夜)
            • 【書評】『財政赤字の神話;MMTと国民のための経済の誕生』ー金濱裕 | 表現者クライテリオン

              ステファニー・ケルトン 著 『財政赤字の神話─MMTと国民のための経済の誕生』 早川書房/2020年10月刊 の書評です。 書評者:金濱裕 『財政赤字の神話──MMTと国民のための経済の誕生』の購入はこちら この書評は『表現者クライテリオン』2021年5月号に掲載されています。 『表現者クライテリオン』では、毎号、様々な特集や連載を掲載しています。 最新号(2021年7月号)も、現在予約受付中です。 ご興味ありましたら、最新号とあわせて、ぜひ本誌を手に取ってみてください。 以下内容です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 本書は、政府の財政赤字に関する六つの「神話」を取り上げ、その背後にある誤った考えを打ち破ることを目的とした、現代貨幣理論(MMT)の入門書である。 実物資源に注目せよ 著者のステファニー・ケルトン教授は、米民主党の政策顧問として政界でも活躍する「政治

                【書評】『財政赤字の神話;MMTと国民のための経済の誕生』ー金濱裕 | 表現者クライテリオン
              • 東谷暁氏「MMTの懐疑的入門」を批判する

                東谷暁氏の批判は、重大な誤読・勘違いに基づいており、悉く明後日の方向を向いたものとなってしまっている。 キーワード:統合政府、統合政府負債、水平取引、垂直取引、MCT(Monetary Circuit Theory)、ミンスキーの金融不安定性仮説、ミンスキーの半世紀、財政黒字は危険信号、古典派的クラウディングアウト、IS-LM的クラウディングアウト、国際的インバランス、輸出はコスト/輸入はベネフィット

                  東谷暁氏「MMTの懐疑的入門」を批判する
                1