災害防止策の重要性を改めて実感 台風19号が、東日本に甚大な被害を与えた。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞い申し上げる。 筆者は、週末に大阪に行っていたため、12日(土)に大阪にとどまらざるを得ず、自宅のある東京都板橋区周辺の状況が気がかりだった。というのは、今回の台風は61年前の1958年9月、関東地方に甚大な被害を与えた「狩野川台風」の再来と言われていたからだ。 当時、筆者は3歳だったので明確な記憶はないが、子供の頃に周囲の人からそのときの被害については聞いていた。近くの石神井川が氾濫し、板橋区の資料には「浸水面積5平方km、浸水戸数12800戸におよぶ大被害」と書かれている。その後に来た台風でも、石神井川がしばしば氾濫したことをよく記憶している。 石神井川は小金井公園北部(小平市)に発し、西東京市、練馬区を流れ、板橋区から北区を経て隅田川に合流する一級