並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 2 件 / 2件

新着順 人気順

「精神現象学」の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 名著129「精神現象学」ヘーゲル - 100分de名著

    19世紀初頭に活躍した哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770 - 1831)は近代哲学の完成者ともいわれます。彼が確立した哲学は「ドイツ観念論」と呼ばれ、現代思想にも大きな影響を与え続けてきました。そんなヘーゲルが、人間の実践のアンサンブルとして歴史、社会、文化をとらえ直し、解明しようとしたのが主著の一つ「精神現象学」です。哲学史上、最も難解な名著の一つといわれるこの著作をわかりやすく読み解き、現代に通じるメッセージを掘り起こします。 「精神現象学」が書かれた19世紀初頭のヨーロッパは、未だフランス革命の余波の中にあり、まだ領邦国家に分裂し統一国家の体をなしていなかったドイツはナポレオンに蹂躙されつつありました。時代が激動する中、どうしたら理想的な共同体を実現することができるのか、その共同体の中で人間はいかにして真の自由を獲得できるのかを考え抜いたヘーゲルは、哲学の

      名著129「精神現象学」ヘーゲル - 100分de名著
    • ヘーゲル「精神現象学」 「実体が主体」という独創|好書好日

      Georg Wilhelm Friedrich Hegel(1770~1831)。ドイツの哲学者 大澤真幸が読む 『精神現象学』は、精神の発展の大パノラマのような驚異の書物である。ヘーゲルは、「感覚」から始まって、「知覚」「悟性」「自己意識」「理性」「精神」「宗教」を経て「絶対知」に至る意識の全成長過程を、目がくらむほど多彩な話題を繰り出しながら論じ尽くす。 この大著を導く最も重要な着想は、序文の「真なるものを実体としてではなく、同様に主体として把握し表現する」という宣言に読み取ることができる。「実体」とは不変の真実在のことで、要するに「神」のことだと思えばよい。その実体が「主体」でもあると見なしたところにヘーゲルの独創がある。 実体が主体である、とはどういうことか。もとにあるイメージは、キリスト教の神の「受肉」である。受肉とは、神(実体)がキリストという人間(主体)になることだ。 この実

        ヘーゲル「精神現象学」 「実体が主体」という独創|好書好日
      1