2025年4月の停電時のプレシアドス通りからカラオ広場方面の眺め(写真=Danieltarrino/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons) スペイン・ポルトガルの大停電でテクノロジー社会のもろさが明らかになった。ATMが止まり、Googleマップも使えず、通信も遮断。そんななか被災者を支えたのは、いまの日本人が見落としがちな“レトロ家電”だった――。 【写真】停電中に人々が群がった「レトロ家電」はこれ ■ATM、鉄道、病院…社会インフラがすべて止まった イベリア半島を襲った停電は、現代インフラ史上でも前代未聞の事態だ。広大な地域が暗闇に包まれたこの事例は、地震やそれに起因する停電が大いに考えられる日本でも教訓にできることが多い。病院や公共交通が相次いで機能不全に陥るなか、人々の助け合いの精神が光ったと海外メディアが報じている。 米CNNによると、スペインとポルトガル全土の