『滅びの前のシャングリラ』凪良 ゆう (著)中公文庫あらすじ学校でいじめられている十七歳の男子高校生、江那友樹、四十歳になっても落ち着かないチンピラ、目力信士、友樹を女手ひとつで育てる四十歳の母親、江那静香、二十九歳の伝説の歌姫、Locoこと山田路子。 小惑星の衝突により地球が滅びるというニュースが流れ、荒廃していく世界の中、最後の一ヶ月で彼らに起こったこと、目にしたもの、そして芽生えたものとは。 地球滅亡を前に いじめられっ子が立ち上がる勉強と運動は中の下、ぽっちゃり体型の友樹は、運悪くスクールカースト上位の井上の席と前後してしまったために、パシリにされたり、気になる女子の前でカッコ悪い姿をさらけ出したりといったイジメに遭っています。 母親にはイジメられているとは言えず、脳内で軽めの呪いを相手にかけつつ何とかやり過ごす日々。 そんなある日、一ヶ月後に小惑星が衝突し、地球が滅亡する、という