『金の角持つ子どもたち』藤岡 陽子 (著)集英社文庫あらすじサッカーのクラブチームに所属していた俊介は、「サッカーをやめる。中学受験のために塾へ通いたい」と両親に打ち明ける。 俊介が日本最難関と言われる中学を目指すのには理由があった。 小学校入学を控えた難聴の妹・美音、今でもギリギリで何とか回っている家計の中、両親は俊介を応援していくことを決意。 俊介は塾に通いはじめ、受験勉強に取り組む。 突然「中学受験する」と言い出した息子に戸惑う家族中学受験に挑む小学六年生の俊介。 第一章は母親目線、第二章は俊介目線、第三章は塾講師の加地目線で描きます。 突然受験をしたいと言い出した俊介に、父親の浩一は渋い顔。 難聴の妹・美音が小学校にあがるタイミング、塾の費用、自分の親が入院することなどを挙げ「俊介のわがままだ」と言います。 母親の菜月は、自分が働いて塾の費用を何とかすること。 そして家族の家計を助