'88年11月、19歳の武豊がGI初勝利を果たした翌日、ひとりの記者が栗東へと赴いた。そこから取材を続けて30年。初代“ユタカ番”が明かす天才騎手のルーツ。 2023年2月4日、武豊騎手が小倉1Rで前人未到のJRA通算4400勝を達成しました。これを記念して、Number913号(2016年10月20日発売)より『[初代番記者の追憶]武豊 四千勝の源流。』を特別に無料公開します。※年齢、肩書などはすべて当時 「この若者の一夜明けの表情を取材して来い!」 '88年11月6日、デビュー2年目の武豊が19歳の若さで菊花賞を鮮やかに勝った。そのシーンを大手町のサンケイスポーツ新聞東京本社で地味な内勤仕事をしながらテレビで観ていると、多くの先輩記者を差し置き、デスクの指令が入社間もない私に向いたのだ。 教わった取材の手がかりは武家の電話番号だけ。もとより宿泊の準備もなかったが、初めての栗東へ喜び勇
宇宙のブラックホールに吸い込まれるガスでできた「降着円盤」の撮影に、国立天文台などの国際研究グループが初めて成功した。4年前に初撮影したブラックホールを取り囲むもの。高速で噴き出すガス「ジェット」も同時に撮影しており、ブラックホールの詳しい仕組みなどを理解する手がかりになるという。 研究グループは2019年、世界の電波望遠鏡の観測網「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」を使い、地球から5500万光年離れた「M87銀河」中心部の巨大ブラックホールの影と、重力で光がねじ曲げられて見えるドーナツ状の周縁部「光子リング」を初めて撮影したと発表。ブラックホールの存在や、銀河中心の巨大ブラックホールの存在の証拠を示した。ただ視野などの制約のため、光子リングの周囲にあると考えられる降着円盤など、周辺は捉えられなかった。 そこで研究グループは、EHTとは別の観測網「グローバルミリ波VLBI観測網
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