全身に酸素や栄養を届ける「血管」の健康は、老化や病気のリスクと密接に関わっている。中でも今、大きくクローズアップされているのが「毛細血管」だ。(c)Sebastian Kaulitzki-123RF 「人は血管とともに老いる」という言葉が有名になり、多くの人が血管の健康に関心を抱くようになった。脳や心臓をはじめとした臓器、筋肉などに酸素や栄養を届ける血管が老いれば、肌などの見た目はもちろん、各臓器の機能も徐々に落ちていく。つまり全身の老化が進む。 そして、動脈が詰まれば心筋梗塞や脳梗塞を起こし、最悪の場合は突然死、あるいは命が助かっても長いリハビリを要する可能性がある。また、足などの静脈にできた血栓が血流に乗って肺動脈を塞げば、肺塞栓症で死に至ることになりかねない。血管の若さを保つことは、健康寿命を延ばすための必須事項なのだ。 では、どの血管が大切なのか。もちろんどれも大事なことは間違いな