前編の「円安が進む日本は、タイやブラジルよりも「貧しい国」になっていた」では、円安によりデフレスパイラルに陥る日本が、これから途上国に陥落する可能性を危惧した。では、そんな「安い国」日本で、今後資産を増やすにはどうしたらよいのかをお伝えする。 ピンチをチャンスに変える方法 このまま円安が進めば、海外から輸入している小麦や魚などの値段が上がり、家計を圧迫。さらに輸入品の物価上昇で、経済は冷え込んでいるのに、物価だけがあがる「悪いインフレ」となる。 そんな状況下で、副業や仕事を求めて海外に出稼ぎに行ったり、自給自足をはじめる現役世代もいるだろう。だが、日本にとどまるしかない年金世代は、何もしなければ財産がインフレで目減りしていくジリ貧に陥るしかない。 だからこそ、持っているおカネをうまく運用することは必須だ。現在60代以上の世代には、これまでの貯蓄や退職金などのまとまったおカネという「武器」が