私には19歳の時に統合失調症を発症した娘がいます。二番目の娘で幼い頃から「ミーちゃん」と呼んでいました。 そのミーが30歳になった年のこと。日本がコロナ禍にあった2020年8月15日に当時暮らしていた江東区のグループホームの3階自室から落下し、全治6ヶ月の大けがを負ったのです。 そのときの彼女の記憶によると、窓から洗濯物を取り込もうとしたとき「何度も『飛んでごらん』という声が聞こえ誘われるように身を乗り出した」そうです。 窓枠の手すりをまたいで落下する瞬間に、「あっ!これはいけない」と気が付いて、頭を両手で抱えたことでかろうじて急所の直撃は避けられたのですが、地面にたたきつけられて複数箇所を複雑骨折。そして排泄障害を負うことになりました。 警察から一報を受けたときのショックは今でも忘れられません。つい数時間前に昼食をともにしたばかりでしたから尚更です。この日はお盆休みで、グループホームのア