プレート境界岩石、初採取=震災の震源断層か分析―「ちきゅう」日本海溝掘削 時事通信 5月25日(金)17時34分配信 宮城県東方の日本海溝を海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」(約5万7000トン)で掘削していた国際研究チームは25日、水深約6900メートルの海底下約820メートルの場所から、プレート境界断層の粘土質岩石を初めて採取したと発表した。掘削場所は東日本大震災の巨大地震震源域の東端に当たり、実際に滑って巨大地震・津波を引き起こした断層か分析している。 ちきゅうは4〜5月に海面下7740メートルまで掘削。同7734メートルまでの岩石を採取し、ともに世界記録を達成した。掘削地点は牡鹿半島の東約220キロ。プレート境界断層帯の厚さは5メートル以下と判明した。 【関連記事】 〔写真特集〕東日本大震災 100枚の記録 〔写真特集〕津波、その瞬間〜宮古市の堤防を乗り越えた大津波〜