<「大人になったらなりたいもの」調査で、1位が「会社員」に。何より問題なのは「職種」ではなく「就業形態」でしか答えられないことだ> 生命保険会社が全国の小中高生を対象とした「大人になったらなりたいもの」調査で、2年連続で1位(小学生・男子)が「会社員」だったことが話題となっている。一部からは「夢がない」「日本の将来を暗示している」といった意見も聞かれるのだが、実はこの結果にはカラクリがある。 2021年から選択肢の中に「会社員」という無難な項目が入ったことで、これが1位になりやすくなった。ちなみに2位はユーチューバーで、かつて1位の常連だったサッカー選手や野球選手も相変わらず上位に入っている。 従って、「最近の子供は閉塞感が高まっている」というような安易な解釈は禁物だが、筆者はこの結果について別の面で懸念している。それは「会社員」という仕事についてである。 諸外国で「あなたの仕事は?」と質