---お気に入りのポイントは? 宮沢賢治や茨木のり子、谷川俊太郎など27人の詩人の33の詩を読むことができる本です。初めて出合ったのは20代のころ。親から贈られたのですが長らく放置してしまい、しばらくこの本の存在も忘れていました。昨年から続くコロナ禍で混乱した情報が錯綜するSNSを見過ぎて、ちょっと乱暴な言葉に疲れを感じていたときに、VOGUE GIRLで取材した壇蜜さんがオススメしていたのを思い出し、再び手にとってみることに。集められた詩は、すでに知っていたり、初めて読むものだったりとさまざまでしたが、子どもが読むことを前提に選ばれているので、そのどれもがシンプルで小難しくなく、「ストン」と心が整うような素敵なものばかりです。 僕がこの本を開くのは、気持ちがちょっと疲れていたり、ギスギスしていたりするときなのですが、読むと心がフッと軽くなる。自分に素直になれるというか、童心に返ったような