2月14日(現地時間)、2024-25年秋冬のニューヨークコレクションの大トリを飾ったトム ブラウン(THOM BROWNE)。会場となったアートセンター「ザ・シェッド」に足を踏み入れると、人工の真っ白な雪原が広がり、同ブランドのオーバーサイズのパファーコートを着たモデルが巨大な木に扮してゲストらを出迎えた。奇しくも前日、ニューヨークはストームに見舞われ、辺り一面銀世界となっていたため、天候までもがトム ブラウンの演出に味方していたかのようだった。 ショー当日はバレンタインデーというのもあり、フィナーレでデザイナーがハート型のボックスをパートナーに送るというロマンティックな演出もあった一方で、ショー自体はエドガー・アラン・ポーが1854年に発表した詩「大鴉(The Raven)」を出発点としたダークなものだった。