シス・カンパニー公演『ケンジトシ』が2023年2月28日(火)まで東京・シアタートラムで、3月3日(金)から3月10日(金)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。中村倫也、黒木華が出演する。 宮沢賢治と妹トシの物語『ケンジトシ』舞台写真撮影=宮川舞子『ケンジトシ』は、宮沢賢治と彼の妹トシを新たな視点から描いた劇作家・北村想のオリジナル戯曲。『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』をはじめ、数多くの童話や詩を残した宮沢賢治と、最先端の女子教育を受けた才女であり宮沢賢治の創作インスピレーションでもあったトシの瑞々しい物語を描いた作品だ。 中村倫也&黒木華が出演舞台写真撮影=宮川舞子そんな“宮沢賢治と妹トシ”の物語で演出を務めるのは、日本を代表する演出家・栗山民也。キャストには舞台初共演となる中村倫也と黒木華に加え、名優・山崎一、新進・田中俊介らが名を連ねる。 舞台写真撮影=宮川舞子なお、中村倫
和歌山県串本町出身で大阪府熊取町在住の詩人・吉田健一さん(72)が初の詩集『砂宇宙』を出版した。大学時代からこれまでに書きつづった中から選んだ35編を集録。吉田さんは「半世紀以上にわたる詩作の集大成」と話している。 吉田さんが詩作に取り組み始めたのは、小学校3年生の頃。和歌山市内の小学校に転校した後、短い文章で情景を伝える詩に興味を持ち、新聞などに投稿するようになった。その後、進学した市立城東中学校、県立向陽高校で文学部に所属し、創作活動に励んだ。 吉田さんは「詩は、命ある言葉のみで表出された言語作品」とし、「現実とは違う世界で遊ぶ楽しさが魅力」と笑顔で話す。 大阪芸術大学に進むと、志を共にする仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、毎年同人誌を発行。卒業後は大阪府警に就職し、詩作からは遠のいたが、定年後に再び没頭。個人で活動する傍ら、大阪や県内の詩人の会にも参加する。 吉田さんは詩で「人
ゴーギャンの絵と、エドガー・アラン・ポーの詩に導かれ、南国タヒチの神話をテーマに絵を描き続ける男性がいる。男性が表現しようと挑む、ある「謎」の答えとは――。 鹿児島県姶良市中津野の元美術教諭、本兼光さん(82)がタヒチにあこがれたのは、中学2年のとき。美術の本で見た、ゴーギャンがタヒチで手がけた作品は、暗い海や空を描きながらも明るさや温かさを感じさせた。不思議な魅力に満ちており、「行ってみたい」と思った。 美術教師をめざして大学で学んでいた20代のころ、英語の授業でポーの物語詩「大鴉(おおがらす)」に触れた。失恋した主人公のもとに人間の言葉を話す大鴉が現れ、「ネバーモア(二度とない)」と繰り返す。主人公は徐々に狂気に陥っていく……。 授業を受けながら、ゴーギャンがタヒチで描いた名作「ネバーモア」を思い起こした。カウチに横たわる裸婦の、何かを見つめる懐疑的な目。視線の先には窓辺にとまる鳥。そ
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