4つ目は、プロフェッションとして社会的に承認され、社会的地位を獲得し、それを維持発展させていくためには、それが1つの集団として存在し、有用な活動を行っていくことが必要であると考えられていることから、そのための団体(専門職業団体)が設けられていること。このプロフェッション団体の特質は、第1に、プロフェッションとしての社会的承認を得るための政治的社会的活動を行う団体であること、第2に、プロフェッションとしての技能の教育、訓練、維持、向上のための基本的責任を負う団体であること、第3に、メンバーの行動を規制し、ときにはその非行に対して懲戒等の倫理的自己規制を行う団体であること、等である。 以上プロフェッションの基本的特徴と思われる点について述べたが、本稿で問題とする「プロフェッショナルオートノミー」は、大きくは、上記4点のすべてに関わりをもつと考えられるものの、より具体的には4つ目の団体としての活